漫画人生

漫画の持ち込みがきっかけで漫画家になれた話 投稿歴、画像も有り

投稿日:2015年4月10日 更新日:

以前まで長~くマンガの持ち込みや投稿をよくしていたので、その記録(レポのようなもの)です。

昔のひどすぎる絵も載せちゃいますよ。

長い暗闇状態から漫画家になれたのは(全然売れてないけど)ある一回の持ち込みが大きく関係していて・・・?

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高校時代までの投稿歴

小学校高学年の時にギャグ漫画1回、中学の時に少女漫画を2度投稿したことがあります。

結果はもちろんボツでした。

結果が出るまでは「デビューしちゃったら学校の勉強どうしよう」とか本気で思うのが漫画家志望あるある。

批評は、少女漫画の時は「絵が○点以下の場合はストーリーの評価はしません。」とのことでストーリーはノータッチという散々たるものでした。

これらは、さすがに原稿が残ってないので画像はありません、すみません。

  高校の時は投稿した覚えが2回しかないです。

思い返してみると意外と少ないなー。

趣味でイラストを描く方にハマってたせいかな。

うち1回の原稿と批評用紙が残っていました。

投稿先は今はなきソニー・マガジンズの「きみとぼく」という雑誌です(歳がバレるなあ・・・)

 

批評(1~5段階、5に行くほど悪い)

 

絵の評価

デッサン力 3

人物の描き分け 1

背景 5

コマ割り 4

ペンタッチ 4

総合 4  

 

ストーリーの評価

テーマ 4

わかりやすさ 2

もりあがり 5

ラスト 3

キャラクターの魅力 2

編集の人からのコメント欄

「キャラクターにそれぞれ魅力があり、いいたいことは伝わってくるのですがエピソードがうすく、主人公の悩みの切迫感が伝わってきません。

○○(キャラの名前)というせっかくのキャラも、このままでは通りすがりのおせっかいな人という印象で、なぜ主人公が彼に魅かれたのか、という部分での説得力が弱い。

残念です。

とはいえまだ16歳。

デビューをあせらず1作1作をていねいに描いていって下さい。がんばって!!」  

 

16歳だったので大目に見てくれた感がすごいです。

それではいってみましょう、その時の原稿の絵。

何ですか、このムカつく顔は。

目の下の不自然な線は何?というか全部不自然。

よく投稿できたなぁ。

古すぎて原稿用紙の汚れが・・・。

何だよその顔。  

デッサン力の評価が「3」になってたのとか、大目に見すぎでしょう。

この優しさが才能のない投稿者を道に迷わせると思うんですよ。

ハッキリ「絵が下手だから無理!」って描くべきなんですよ。

コメントもストーリーのことばかり書いてくれてますが、これじゃストーリーの方を直せばいいのかなって思ってしまいます。

絵が一番大事という話は過去記事でも書いているのでそちらもよかったらどうぞ。

絶対無理!評価にコレを書かれたら漫画家になれない

その後、高校を卒業して東京に出ることにした私は・・・。

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持ち込み始めました~大学時代~

冷やし中華はじめました的な。

そして、漫画のジャンルをギャグに絞りました。

私は、一番好きな漫画が「あさりちゃん」なのです。

あと、「世紀末リーダー伝たけし」なのです。

ギャグが好きであり4コマ作家さんには今でも憧れていますが、当時の私にとってはぶっちゃけ ページ数が少なくて済むからラクというのが大きかったです。

マンガを描いたことがある人ならわかると思いますが、漫画って本当に果てしない根気が必要ですよね。

特に私は描くのが遅いし。

16ページぐらいでも3ケ月以上かかっていたと思います。

 ですが、当然そんなんでデビューできるはずもなく。

 初持ち込みは集英社さんの「週刊マーガレット」でした。

私の辞書に上達という文字はない、そんなことを感じさせます。

見てくれた男性編集さんも困ったことでしょう。

いい人だったので読みながら時々笑ってくれました。

「こことか、面白かったですよ」 「デッサンを勉強しようね」 「線が細いからもうちょっと太く」 と、そんなことを言われました。

 そして、表紙の裏には投稿する時のために住所や名前を書いておいたものの、 「じゃあ、がんばってね。」 と、原稿を受け取らずに去って行かれました。

まあ、当然ですね。

 

そして、数ヵ月後にこの編集さんにまた次の作品を見てもらうことになります(予約をする時、たまたま同じ人が電話に出た) 迷惑だったでしょう。

「線が細いからもうちょっと太く」と言われたところをピンポイントに間に受けた私の絵がこれ。

これは4コマです。

またデッサンのこととか言われたと思います(だったら直せよ私)

でも、わずかに褒められたことだけを何倍にも大きくして聞いてしまうんですよね・・・ダメですね・・・。

そして、編集さんは表紙の裏に応募要項が書いてあるのをうっかり見つけてしまったので

「せっかくだから賞に出しましょうかね」と、マーガレットの月間賞に出してくれたのでした。

結果はBクラスでした(選外はA、B、Cクラスに分かれている。Aが一番上)  

 

そして数ヵ月後、こりずにまたクソ原稿を持ち込みに行くわけです。

 今度は小学館さんの「少女コミック(今のsho-comi)」にも行きました。 

何をやっているのかって?恥ずかしいので説明させないでくださいお願いします。

小学館の編集さんは男性で、わりと終始不機嫌な様子で絵やギャグのことをダメ出ししておられたと思います。

不機嫌そうだったとはいえひどいことは言われず、なんというか女性向け雑誌の編集さんは基本的に優しいと思います。

ネットには「ボロクソに言われた」なんて持ち込み話が書いてありますが、ほとんどは男性向け雑誌(少年誌とか)だと思います。

 そして次はマーガレットへ。

そしたら、また前と同じ編集さんでした(すごい偶然続き) 研修の新人さん(男性)を連れてきていて、新人さんも一緒に原稿を見てくれました。

新人さんは終始無言でした。

この時は少しだけダメだしをされて即効で「じゃあ頑張ってね」と言われ去って行かれました。

ここで、ようやく持ち込みに行く気が失せてき私は投稿にシフトすることにしました。

この小学館と集英社を両方回った時は本当に編集さんが冷たかったので。 

投稿にシフトして送った漫画原稿がこちら

何でしょうか、下手な絵は顔がムカつくという法則でもあるんですか?

いや、たぶん私だけでしょう。

右は学校の廊下だと思いますが・・・何も言えねぇ。

なぜ一向に上達しないどころかペン慣れすらしないのか。

呪われています、たぶん。

これはどこに投稿したか忘れましたが、どっかの少女漫画誌に送って即効でボツになったんだろうな。  

そして限界を感じる(遅い)

私はその頃、20歳になっていました。

当時、「漫画の基本だけでもできていれば、一番下の1万円の賞はくれる」と噂だったヤングアニマルにギャグ漫画を投稿しました。

 

もうそろそろ下手な絵を見るのがイヤになってきましたか?すみません、まだ続きます。

  結果はボツ(当たり前)

ここでようやく、心が折れる私。

才能がないことにやっと気付くのです。

過去に才能ゼロで漫画家になるには。必要なこと7つという記事を書いていますが、私は自分を才能がないと思っている漫画家志望者などいないと思っています。

才能がないとわかる=諦める になるからです。  

べつにそれでもいいんでしょうが、才能を信じるあまり悪いところ(絵が下手とか)に気付かない状態になるといつまでたっても前に進まないんですよね・・・私のように。  

デジタル漫画に出会ってから

数年、漫画から離れていましたが「漫画はパソコンで描ける」と知ったことと結婚したことが重なり、再び漫画を描くことに。

パソコンで描けるようになって「やっと綺麗な線が描けた・・・」と感動しました。

一度は才能がないと気付いたにもかかわらず「パソコンなら本領発揮できる」と勘違いする私。

そして投稿した漫画がこちら。

投稿先はリブレ出版(当時のビブロス)のマガジンビーボーイ。

初のBLですね。

相変わらずですね。

線がきれいになったといってもこれでは・・・。

まだけっこうブレてるし。

輪郭すらまともに描けないってもう。

絵の評価もストーリーの評価も低くてボツ。

絵が古いと書かれる。

 次は少女漫画。

持ち込みにも行ったことのあるマーガレットです。

下手ですが今までがひどすぎるので、なんとか直視できるのではないでしょうか(え、まだ無理?)

相変わらず絵が古いってのもありますね。

 選外でしたが12位ぐらいに入り、生まれて初めて絵が雑誌に載りました。

めちゃ小さいですが。

ですが、デビューできると思っていたバカはすごいショックを受けるのでした。

36ページぐらいあって、描くのに半年ぐらいかかったと思います。

漫画家志望とはイバラの道よのう。

半年かかってもボツになれば1円にもならないんだから。

批評は、やっぱり絵の評価は低いですがストーリーがわりと評価が高く「○ページ目で泣きました」と余計なことを書いてくださったので調子に乗った私はまたろくに絵の練習もしないで次回作を描いてしまうのであった。 

投稿の落とし穴だと思うんですが、投稿してから批評が返ってくるまで数カ月かかってしまいますよね。

数か月経つと、自分目線では絵が上達したように見えてしまうのです(絵柄が若干変わったりするので)

それで、いくら絵にダメ出しされても「今の自分なら大丈夫かな」とか思ってしまうわけです。

  そんなダメすぎる私の次の作品がこちら

せっかくデータが残っているのでページ全体を。

全体で見るとさらにひどいですね。

前作よりストーリーを練っておらず、誌面に絵が載ることもかなわず下の方の選外。

これでデビューできると本気で思ってたんだから恐ろしい。

「絵が古い」って描かれなくなったのが唯一の進歩でしょうか。

  そして、長い話を描くのに疲れた私は16ページで投稿できる「別冊マーガレット」に投稿して・・・。

もちろんボツになって・・・。

自分の才能を諦められない私は「少女マンガだからダメなのかな」とダメ人間ぶりを発揮し、再びBL漫画の方を描くことにしました。

ていうかBL漫画なんて既に投稿してボツになってんじゃん、なんでBLならいけると思ったのか。

夢追い人は、現実を見ていないから夢追い人。

運命を変えた持ち込み

気付けば20代後半になっていました。

このBL漫画は絶対に持ち込みをしようと勝手に決めていた私

しかし、仕上がった時に私は妊娠7カ月だったのですが安定期なので一人で大阪から上京することにしました。

※妊婦さんはマネしないでね

妊娠中なんて言ったら絶対に気を使われて当たり障りのないことしか言われないと思ったので編集さんには言いません。

東京では一泊、予約した編集部は5か所でした。

 持って行ったのはこれ

page

も、持ち込みに行くならもうちょっと絵をもうちょっとこう(略)と説教したい。

 で、最初に行ったところの編集さんが私の運命を変えるのです。

どこの出版社かと言ってしまうと、ちょっとまずいので伏せさせていただきますが 男性編集さんで、もうとにかく鬼。

「投稿してくる人の、下の下の、ずっと下の方」

「話にならない」

「骨格が全部おかしい。首ひとつとってもおかしい。」

「なんで漫画描いてんの?」

「同人にしとけば?」

「あなたの人生、何だったの?」

と、人生まで否定される始末。

何か質問ない?と聞かれても、ショックを受けすぎて何も見えないので質問したいことなんてないんですが いちおう「は、背景はどうでしょうか・・・」とひねり出すも 「こんなもんじゃない?というか、今はそれ以前の問題だから」と一蹴。

帰り際、サヨナラ的なことも言われず去っていかれました。  

もうね、つらくて帰りはフラフラでした。

しかし、ショックすぎてこの時は気付かなかったんですが実はこの鬼、いい人だったんです。

なぜかって、この鬼は最後に「じゃあ、なんか絵ー描いたら送ってきていいよ」と私の絵を今後も見てくれようとしたのです

絵はメールで送ればいいよ、とのこと。

これはすごいことです。

しかし私には鬼にしか映らず、とにかく鬼を目の前から&記憶から消したかった

 次に行った編集部は徳間書店の「chara」でした。

美人の編集さんに見てもらい 「絵は勉強が必要ですね。」 「お話は面白かったですよ。」 と、最初の編集さんには全く触れられなかったストーリーを褒めてくださり泣きそうでした。

少しですが元気をもらいました。

ありがとう美人。

ですが、最初の編集部で受けた傷は深く、残りの持ち込み予約3件をキャンセルして一泊だけして大阪にさみしく帰りました。

この時のことは今思い出してもせつなくなります。

やっと目が覚めた夢追い人~デビューへ急発進~

その後子供が生まれ月日が経つと、やっとあの鬼が実はいい人だったと気付きます。

せっかく今後も絵を見てくれると言ってくれたのに、気付いた時にはもう1年近くが過ぎています。

もう遅いよね・・・とめちゃくちゃ後悔しました。

鬼に「首からしておかしい」と言われたことが、やっと自分のデッサンを本気で見直すきっかけとなりました。

デッサンの本を本気で読みました。 役に立ってくれた本はこちら。

今までも紹介したことがありますが、人物の描き方がおそらくもっとも細かく描いてあります。

出典:美少年の描き方 著・こざき 亜衣

また投稿したいけど、子供が小さいので投稿作を描く時間はない。

仕事となれば私の母に手伝いに来てもらうこともできますが、「投稿したい」では無理があるのです。

そこで、私は鬼に見てもらった漫画を3ページだけ修正し、携帯漫画を募集している会社に送りました。

携帯漫画は当時、数ページのサンプルだけで投稿できるというところがよくあったのです。

そして、連絡をもらい晴れて携帯漫画にてデビューしました。

鬼編集に見てもらってからちゃんと原稿用紙に描いたのはわずか3枚、しかも最初からではなく「修正」でいきなりお仕事をゲットしました。

びっくりでした。

※子育てなどあったので月日は流れており、鬼編集に会ってから2年が経過していました。

その間絵はほとんど描いていませんでした。

ありがとう鬼編集。

自分の才能を信じる夢追い人には、あれぐらい言わないと目を覚まさせられないのだ。  

この原稿は身バレするので載せられませんが、デビュー作を作る時に送ったキャラ表の絵がこちら。

まだまだ不安定ですね(頭でか・・・)これでも頑張ったデッサン。

この携帯漫画は25ページ5万円という散々な原稿料だったので、次はいよいよ雑誌でデビューしたくなりました。

最後の持ち込み

どうしても雑誌でデビューしたかった私。

選外から一気にデビュー!デジタル漫画の神ソフト2つ にも書いたPOSE STUDIOを使い、とにかくデッサン狂いをなくすようにしました。

そして再び上京し、3か所へ持ち込みに行くことに。

携帯漫画を納品してから3ヵ月後のことでした。

歳はもうギリギリ20代という感じ。

これは今、お仕事させていただいているジャンルのため明かせませんが、大まかに言うと女性誌ジャンルで、小学館みたいに大手とは言われていません。

この原稿はのちに携帯配信されているのでお見せできませんが、同時期の絵がこちら

女性の手が長いとか手が変とかいろいろアラがありますが気にしない。

1社目

待ち合わせ室のようなところに通してもらい、しばらく待つ。

待っている間、原稿を机に出しているとお茶を持ってきてくれた編集さんが表紙を見て 「絵、かわいいですね」と言ってくれました。

初めて持ち込みで絵を褒めてくれたのが、お茶を運んでくれた編集さんでした。

ありがとうああああ! その後違う女性編集さんがいらっしゃって、ゆっくりと原稿を読んでくれました。

読み終わると・・・ 

編集さん「絵のレベルはなかなか高いと思います。」

私「ファ!?」  

わ、私が・・・。

こんなんだった私が・・・  

「 絵 の レ ベ ル は た か い 」

うおおおおお!

どれだけ、どれだけこの言葉が聞きたかったか!!!

ストーリーについては内容が薄いこととかダメ出しされましたが、気分はずっとバラ色でした。

そして思い切って 「担当さんになっていただけませんか?」 とお願いすると、そこでは賞を取った人に担当が着くシステムだと言われ、賞に出してもらうことになりました。

原稿預かっていいですかと言われたので、まだ他も持ち込みに行くと言うとコピーを取って、コピーの方を賞に出してくれました。

もともとデジタル原稿なのでコピー用紙でしたし、同じものなんですけどね。  

2社目

大手ではないけど大きい会社でとてもきれい。

女性編集さんでした。

大手では男性編集さんが多いイメージでしたが、そうでなければ女性誌はやっぱり女性が多いのかな。

こちらでも絵をほめてもらい、コピーを取っておられました。

ただ、毎月載るレギュラーのレベルではないと言われました。

他の編集さんにも見せると言っていただき、プロットとキャラ表を書いたら見ていただけないかと聞くと、いいですよと言ってくれました。

担当さんゲット!

「何か質問ありますか?」とか聞かれて何も考えてなかったので困りました。

持ち込みに行く時は質問を考えてから行きましょう。 

3社目

女性編集さんがなんと3人もいらっしゃいました。

絵がうまいとは言われませんでしたが男性キャラの顔がカッコいいと言ってもらったり。

プロットとキャラ表を見てくれますかと言うと、またOKしていただきました。

苦節10何年の私に取っては、初めて実のある持ち込みとなりました。

めちゃくちゃ嬉しかったです。  

ちなみに、子供と私の母も一緒に上京しており、持ち込み中は子供は母親に見てもらっていました。  

その後~プロットの返事が来ない~

1社目で賞に出した原稿は無事に賞を取り、デビューではないものの持ち込みの時の編集さんに担当についていただき、指導を受けながら描いた最初の作品でデビューとなりました。

2社目と3社目はプロットとキャラ表を見てくれると言ってくれたのに、送ったら結局返事が来ませんでした

よっぽどひどかったのかな?(汗)

1社目は今でもお世話になっております。

全然、売れてないしプロの中じゃかなり下手ですけど。

現在は雑誌は1社目のみ、携帯漫画は数社でお世話になりました。

25ページ5万円だったところは、今はもう部署がなくなったみたいです(汗)

 

以上です。

な、長かった・・・。

読んでくれる人いるのかな?(汗)

何かの参考になれば幸いです。  

 

☆☆☆最後まで読んでいただきましてありがとうございます☆☆☆

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