漫画人生

コミスタからクリスタへ移行して感じた違い 互換性は?

投稿日:2015年10月21日 更新日:

ComicStudio(コミスタ)からCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)へ遅ればせながら移行を一大決心し、一作描き終えたのでそこで感じた違いや感想など。

コミスタを使っていてクリスタへ移行しようか迷っている方のご参考になれば。

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使える素材やツール等

互換性はある?

移行で心配なことのひとつに、今まで使ってきたトーン等の素材が使えるかというのがあると思います。

また、使い慣れたペンの設定なんかはどうなるのか・・・。

結論から言うと、使えます。

コミスタで使ってたGペンの太さがクリスタだと違うーなんていうのもなく。

※クリスタは太さや長さの単位がデフォルトで「ピクセル」になっているので注意。

コミスタはmmなのでファイル→環境設定→定規、単位 でmmに変更しておきましょう。

 

トーンや3Dや公式サイトからダウンロードした画像・ベクター素材といった「ComicStudio ver4設定」フォルダの素材はCLIP STUDIOの「ComicStudio4素材のコンバート」からクリスタに移行(コンバート)できました。

デフォルトのトーンも設定フォルダの中の「TONE」内にコピーしてしておきましょう。

デフォルトのトーンはうちの場合Windows(C:)→ProgramFiles→CELSYS→ComicStudio4EX→Setting→Toneにありました。

後からでも3Dはドラッグ&ドロップでクリスタに読み込めます。

 

私の場合は素材移行で困ったことは今のところありません。

コンバート自体に失敗する場合はこちらが参考になるかと。

「トーン・素材・用紙テンプレートの変換に失敗しました」と出て、素材のコンバートに失敗してしまいます(外部サイト)

それ以外にも、私の場合ウイルスソフトが起動していると失敗しました。止めると成功しました。

また、コンバート中にパソコンがスリープ状態になると失敗するという書き込みもあったのでスリープしないようにしておくと安心だと思います。

 

ペンやブラシなどツールの移行はクリスタの原稿作成画面からできます。

参考:IllustStudioやComicStudioのツール移行手順を教えてください(外部サイト)

移行できるツール

マジックとか投げなわ選択とか線幅修正などおなじみのツールが読み込めますね。

素材やツールの移行は2回行うと1回目のものと重複してしまうので注意。

 

コミスタで描いていた原稿もクリスタで変換して読み込むことができます(コピーしてから変換されるので元のコミスタ形式のものも残ります)

28ページので4分ぐらい変換にかかりました(メモリ16GBのパソコンです)

ただ、3Dは変換されなかったりするので原稿の製作途中にクリスタへ移行するのはおすすめできないです。

逆にクリスタ形式のものをコミスタで読み込むことはできないので、一度psdで書き出す必要があります。

コミスタとクリスタを行ったり来たりしながら原稿を作成するのは現実的ではないかなと思います。

コミスタに新たにトーンを追加したら再びクリスタにコンバートしたくなっても、前のが重複するしコンバートに時間もかかります。

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クリスタの方が動作が軽い

なんとなく新しい方が機能も豊富なので重くなるのかと思っていましたが全然違う。

クリスタの方が軽いです。

3Dのレンタリングをするとコミスタではよく「メモリの割り当てに失敗しました」と出ていましたがクリスタでは余裕。

一度、拡大しすぎた3Dモデルをレンタリングしようとしたら止まってしまいましたが、普通に使っていれば問題ありませんでした。

 

クリスタの動作が軽快な要因は、やはり64bitだから。

パソコンに詳しくないので知らなかったんですが、32bitのコミスタではパソコンのメモリが4GBまでしか使えないんですね。

参考:Windowsの32bit/64bitの違い(外部サイト)

ということは、今のパソコンはがんばって16GBのものを買ったのに、コミスタでは4GBまでしか使われていなかったのか・・・。

以前使っていたメモリ4GBの糞スペックパソコンではクリスタの方が重くて使えなかったんですが、メモリに余裕があればクリスタの方が軽いのですね。

参考までに今使っているパソコンのスペックはこれ。

CPU:Core i7-4790 3.60GHz

メモリ:16GB

64bit、Windows7(PoseStudioが使いたくて7にしました)

 

ただ、この3Dデッサン人形はめっちゃ軽いというわけではないかな。普通に使えるけど。

PoseStudioの方が断然使いやすいので、まだ当分はPoseStudio使います。

トーンが細かく表示される

影に使うのでおなじみの60L10%のトーンを倍率20で表示した時。

 

み、見えますかね?

コミスタではグレーにしか見えないんですが

クリスタでは網点が見えるんですよ。

使っているペンタブが13インチと小さいので、原稿を全体的に見る時にけっこう縮小表示しないといけないんですよね。

そういう時にも網点で表示されるのは嬉しい。

印刷した時のイメージもつかみやすくなって良いです。

描き味がなめらかに感じた

もう慣れてしまってなんとも思いませんが、初めて使った時は一瞬

「え、ペンタブ変えたっけ?」

と思ってしまうほどなめらかに感じました。

おそらく、描線が若干コミスタより綺麗に表示されてるように見えるので、そのせいかなと思います。

操作性

使っているソフトを変えようとする時、一番ネックになるのが操作性ではないでしょうか。

インターフェースが変わるとまた使い方を覚えなくては・・・はぁ・・・(ため息)

と思っていましたが、クリスタはコミスタの後継だけあって思ったよりとっつきやすかったです。

さすがに、原稿の締め切りが迫っていて一日も余裕が無いなんて時に移行するのは怖いなと思います(そんな人いないと思いますが)

精神的には2~3日の余裕がほしいところです。

私は心の安定剤として本を買ってから移行に臨みましたが・・・。

本はあったら安心なものの、結局どのページに知りたいことが載っているか調べるのが面倒でほとんどググって解決してました。

最初の方の、基本的な操作は結構役に立ったかな。

クリスタ本

使わないパレットはドラッグして「×」で消す、とか初見ではわかりにくいですからね。

カラーを描く時用のパレットはとりあえず全部消しちゃえ。

 

設定や操作についてもっと詳しくは

コミスタ→クリスタの移行をとりあえず成功させる設定、操作【①導入、初期設定編】

【②ネーム~ペン入れ編】

【③トーン~書き出し、印刷編】

に書きましたのでコミスタから移行を考えていらっしゃる方はよかったらそちらもどうぞ。

複数ページが同時に開ける

開けると言っても同時に2ページ(見開きの場合は4ページ)とか編集できるわけではないですが、

複数ページを読み込んだ状態にキープしておけるのでタブを切り替えるだけですぐ違うページを開いて編集することができます。

わかりにくいですが、コミスタだとひとつの漫画作品の中で違うページを編集しようとする時

今のページを閉じる→全体表示のページから違うページを選ぶ→読み込む

という手間と時間がかかりましたが、それが短縮されるということです。

トーンまで貼った原稿は特に読み込みに時間がかかって、何度もページを行ったり来たりするのが面倒だったりしましたがこれで解決。

不透明度を下げて印刷可能

コミスタの不透明度は変更すると印刷がおかしくなるので、ほぼ下描き専用だったと思いますがクリスタだと普通に使えます。

コミスタでも網点トーンならプロパティ編集で明るさを上げたりできましたが、クリスタの場合、黒だけのトーンでも

稲妻トーン

稲妻トーン2

トーン化させて薄くできます。

ラスター、ベクターレイヤーも大丈夫。

レイヤープロパティの中の「トーン化」アイコンをONにして「レイヤーの不透明度を反映」にチェックを入れないと印刷に出ないのでそこだけ注意。

トーン化

 一方、柄トーンを「濃く」することはできなくなりました。

クリスタになって良くなったことばかりではないのですね。

コミスタだとこういう柄物でもプロパティの明るさ変更で濃くすることができましたが

花柄トーン

クリスタだと不透明度を下げて明るくすることはできても濃くすることはできませんでした。

もちろん60L10%とかの柄のないトーンは40%にしたりできます。

ベクターでも「透明で描画」できる

ペンなどの描画ツールで色を透明にして描くとケシゴムと同じように使え、細かいところを修正するのに重宝します。

コミスタだと、ベクターレイヤーでは透明が選択できなくなり残念でしたがクリスタだとベクターでも使えます。

クリスタにしてからケシゴムを使う機会が半減したと思います(体感)。

「分割して印刷」がない

うちにはB4が印刷できるプリンターがない!

ということでコミスタの時は分割印刷でA4を2枚使って印刷してて、全然問題なかったんですがクリスタには分割印刷がないのでA4に縮小印刷するはめに。

いちおうキャンバスサイズを変更すれば印刷できるようですが。

参考:分割して画像出力するには(外部サイト)

トンボが消えてしまうようですし、怖くてできませんでした。

後で別の原稿で試してみましたが再びサイズを戻したりトンボをつけたりかなり面倒。

「トーンゆがみ」がない

コミスタのトーンゆがみはとても便利でした。

服に合わせて柄トーンの柄を変形させたりと・・・。

それがクリスタには今のところありません(2016年12月現在)

早く実装してほしいです!

結局、コミスタとクリスタのどっちが良かったか?

クリスタです。

やっぱり動作が軽いのが一番だと思ったので。

分割印刷ができなかったりするのは、今後のアップデートに期待です。

購入は公式サイトからが一番安い様子。

1番売れてるグラフィックスソフト【CLIP STUDIO PAINT】

 

※追記:書き出し設定でコミスタにはあった「トーンをモノクロの網点で出力」がない、と前までこの記事に書いていたのですが、ちゃんと同じ機能がありました。申し訳ないです。

 

以上です。

ご参考になれば幸いです。

 

☆☆☆最後まで読んでいただきありがとうございます☆☆☆

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