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子育てプログラム「安心感の輪」が最強!泣く、癇癪など何でも使える対処法

投稿日:2017年3月31日 更新日:

子供が通っている心理センターで「安心感の輪」という子育てプログラムを学び、それが最強すぎたのでご紹介。

大泣きする子供、わがままを言う子供、かんしゃくを起こす子供、悪い夢を見てうなされる子供、なんでも対処できちゃいます。

お近くの自治体などで学ぶ機会があればぜひ行ってほしいですが、近くにないという人はこの記事で少しでもコツを掴んでいただければ。

心理センターで学ぶのは有料で1万円以上かかったので、この記事も5千円ぐらいの価値があるかもしれませんよ。それがタダ。お得。

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「安心感の輪」で子供はこうなる

50年に渡る実証研究の結果、安心感の輪を安定して得られた子供の特徴。

養育者と幸せな感情を味わえる

養育者に怒りを示すことが少ない

自分自身で問題を解決できる

友達と仲良くできる

友達関係が長続きする

友達と協力して問題を解決できる

兄弟と仲が良い

自尊感情が高い

ほとんどの問題に対処できる自信がある

自分には良いことがあると思っている

愛する人たちを信頼する

周りの人に優しくできる

 

なんか、めっちゃ良いですね。

3割できればOK

子供に必要なのは「ほどよい養育者」であり、完璧である必要はありません。

この「安心感の輪」も、3割できれば良い養育者であると言えるそうです。

失敗もOKで、その失敗を見て子供も学べます。

何歳からでも良い

今、子供が何歳であっても遅すぎることはありません。

「もっと早くこうしておけばよかった」と思うこともあるかもしれませんが、それは誰にでもある普通のことです。

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①「安心感の輪」の見取り図を手に入れよう

いよいよ安心感の輪を学んでいきましょう。

出典:かもめの本棚 「気質」に合わせてゆったり子育て

この図が安心感の輪の見取り図です。なんとなく頭に入れてください。

輪の上半分は、養育者から離れて冒険に出ている子供。

輪の下半分は、養育者に戻ってくる子供。

両手は養育者。

次に、子どもが上半分と下半分のどちらにいるか推測してみましょう。

②子供が「上半分」か「下半分」かを見極め、感情を推測

子供は上半分と下半分を頻繁に行き来しています。

 

お前ホントに漫画家か?ってぐらい雑で申し訳ないんですが、雰囲気がわかっていただければ。

こういうVTRを講習会で見たんですが、1分もないような短いものでした。

その中でも頻繁に上半分と下半分を行ったり来たりしていますよね。

感情を推測する

上半分と下半分の区別がつくようになったら、次は子供の感情を推測してみましょう。

感情は上の見取り図から、どれなのか考えてみましょう。

 

おおむねこのような感じでしょうか。

③感情に寄り添って安心感を与える

子供の感情がわかったら、その感情に寄り添って安心感を与えます。

これが安心感の輪の中の「両手」の役割です。

安心感を与えるために必要な3つのこと

いつでも:子どもより大きく、子どもより強く、子どもより賢く、そして、優しい存在でいること

子どもより賢く・・・とか、なんか難しい感じがしますが、記事を読み進めていくうちになんとなくわかっていただければと思います。

イメージは「いつも堂々とした、肝っ玉母さん」ってところです。

できるときは:子どもの欲求に答えよう

子どもがなぐさめてほしいとき、一緒に楽しんでほしいとき、できるだけ欲求に答えてあげましょう。

必要なときは:毅然と対応しよう

子どもがわがままを言ったり、無理なことを言った時、やったらダメなことをした時は毅然と対応しましょう。

「安心感の輪」エピソード

では、具体的にどのようにすればいいのかというエピソードを紹介したいと思います。

私の体験だったり、講習会に参加していた他のお母さん達のエピソードだったり。

子供はキーボードを弾くのが好きで、よく勝手に弾いています。

放っておくと「聞いて」とか「これであってる?」とか言ってきました。

「見守っていてね」という感情の状態だと思い、ちゃんと横で聞いてあげたらとても嬉しそうにして、いつもより長く弾いていました

うちのエピソード。

感情を推察し、気持ちに寄り添って傍で見ていたらとても嬉しそうでした。

つい1人で遊んでくれていると楽なので放置してしまいがちですが、そんな子供も養育者から安心感を得たいと思っています。

予防接種がイヤでいつも泣く子供。

いつもは「しょうがないでしょ」とか「注射打たないと病気になるのよ」とか言っていましたが、今回は「痛いからイヤなんだね」と感情を理解してあげたら急に泣きやみました。

他のお母さんのエピソード。子供は小学校低学年とのこと。

打たないと病気になるとか理屈で言うより、感情を理解してあげた方が子供は落ち着くんですね。

イベントで景品を当てられなくて「代わりにおもちゃを買って」と言い出した子供。

「当てられなくて残念だったね。でも別のは買えないよ」と感情に寄り添いながらも毅然と対応しました

子供はすぐには納得せず、地面の砂を蹴ったりしていましたが、しばらくすると落ち着きました。

他のお母さんのエピソード。子供はここも小学校低学年。

時には毅然と対応することも大切です。

「感情に寄り添う」と「毅然とする」のは相反するように見えますが、感情に寄り添うことはどんな時でも必要なんですね。

 

「代わりにおもちゃを買って」と言うのは、景品を当てられなかった気持ちを落ち着かせるための行動でもあります。

実はそこまでおもちゃが欲しいわけではないかもしれません。

代わりのおもちゃを買うより、感情を理解してあげることで気持ちを落ち着かせる方が良いですよね。

砂を蹴るのはあまりよくない気がしますが、臨床心理士さんによるとそれも自分の気持ちを落ち着かせるための行動であり、砂を蹴るぐらいなら良いと言っていました。

自分で自分の気持ちを落ち着かせる力は、赤ちゃんでも持っています。

知らない人が目の前に現れた状況の赤ちゃん(0歳)が、最初は不機嫌な顔をしていましたが急に舌をペロペロ出し始めました。

これも自分の気持ちを落ち着かせるための行動なのだそうです。しばらくペロペロしたら、表情が明るくなりました(講習時に見たビデオより)

ソフトクリームを食べに行ったら、お店が休みでした。

いつもなら子供は「他のお店に行こう」と言い出します。

でも、私が「残念だねー」「食べたかったー」「最悪ー」と大げさに気持ちを代弁したところ、「帰ろうか」と子供から言い出しいました。

うちのエピソード。拍子抜けするほどうまくいったので驚きました。

これも、気持ちを理解していあげることで、他のお店に行かなくても子供の気持ちが落ち着いたと考えられます。

子供が熱を出し、そういう時は悪い夢を見てうなされ、泣きだすことがあります。

いつもは「夢だから大丈夫だよ」とか「怖くないよ」と言っていましたが、なかなか落ち着かなくていつも困っていました。

そこで、夢に話を合わせてみることに。

どうやら「コーヒーが部屋に溢れている」という夢だったので、「全部家から出そう」「トラックで持っていってもらおう」とか声をかけていると落ち着き、また寝ました。

これもうちのエピソード。

「それは夢だよ」と言うのは、子どもの「怖い」という感情に寄り添っていなかったんですね。むしろ否定していたという。

子どもの感情に合わせてみることですっかり落ち着き、今はうなされることも少なくなくなりました。

算数の宿題が嫌いな子供。

いつも「早くしなさい!」「こんなのすぐ終わる!」とガミガミ言ってやらせていました。

それでもなかなかイヤがってやろうとしなくて、いつも大騒ぎでした。

特にキライな、単純計算(9+5とか)の宿題がたくさん出たんですが、いつもと違って

「うわー、地獄だねー」「しにそうー」と子供の感情に寄り添ってみたら、「そこまで地獄じゃないよ」と言い、ゆっくりだけど投げ出すことなくちゃんと宿題をしました。

うちのエピソード。

やっぱり感情を理解して寄り添うって効果抜群。

 

といっても、毎回うまくいくわけではないし養育者の状況によっては毎回寄り添ってばかりではいられないと思います。

でも、最初にも書きましたが3割できればOKなのです。

無理せずできることを実践していけば良いです。

輪の大きさは様々

安心感の輪の大きさは、養育者の目の届く範囲数メートルのこともあれば、数センチのこともあるし、何キロも離れていることもあります。

上半分と下半分を頻繁に行き来することもあれば、長期間かかる場合もあります。

 

例えば生まれて間もない赤ちゃんの場合。

お母さんと見つめあっていたと思ったらよそ見をすることがあります。

赤ちゃんにとってはよそ見すら冒険。よそ見をした赤ちゃんは輪の上半分の状態にいます。

またお母さんの方を向けば下半分。

 

大学生になる子供が、家を出て一人暮らしを始めるのもまた「上半分」です。

そして、たまに電話をしてくるのは「下半分」と言えます。

電話でも親の声を聞くとなんだか安心することってありますからね。

④「シャークミュージック」を理解する

安心感の輪の邪魔をするのが「シャークミュージック」の存在です。

シャークミュージックとは映画「ジョーズ」の、人食いザメ(ジョーズ)が出てくる時のおどろおどろしい音楽です。

デンデンデンデン・・・とサメが近寄ってくる怖い音楽。

 

例えばこの風景を見てください。

これだけ見たら「きれいだなぁ」「神秘的」と思うぐらいだと思います。

でも、バックにシャークミュージックが流れていたらどうでしょうか?

「水たまりからワニが出てきそう」「クマが出てきて襲われそう」「毒ヘビに噛まれそう」と、余計な感情が出てくるんじゃないでしょうか。

 

このシャークミュージックが勝手に頭の中で流れることがあります。

例えば、すべり台で楽しく遊ぶ子供がいます。

普通なら温かい目で見守るところですが、シャークミュージックが頭の中で流れた養育者は

落ちてケガをするんじゃないか」と過剰に心配し、ハラハラして落ち着いて見ていられません。

「早く降りなさい」と、子どもが遊ぶのをやめさせてしまうかもしれません。

 

またある時、「ママー」と子供が駆け寄ってきます。

通常なら「どうしたの?」と声をかけたりするところですが、シャークミュージックが流れた養育者は

忙しいのに、子供が邪魔しに来た」と感じ、「あっちで遊んでて」と突き放してしまうかもしれません。

でも実際、子供は描いた絵を見てもらいだけで邪魔する気なんて全然なかったりします。

 

このように、余計なことを考えてしまい感情に寄り添えなくなってしまうことがあります。

この現象に「シャークミュージック」と名前がつくことで、意識しやすくなります

「あ、今シャークミュージックが流れているわ。」と感じることでコントロールしやすくなります。

 

私の子供は場面緘黙があるので、小学校に入る時は心配でした。

「不登校になるんじゃないか」「いじめられるんじゃないか」なんてハラハラしていましたが、それは私が小学校に入る子供を見ながら勝手にシャークミュージックを流していたのです。

実際、子どもはちゃんと学校に通ってくれました。

後から思えば、入学前の子供は小学校をとても楽しみにしていて、私が不安になることなんてなかったです。

その時シャークミュージックを意識できていればもっと冷静に子供の様子を理解できたと思います。

制限された「上半分」と「下半分」

子供は常に「大丈夫」か「大丈夫でない」かを見ています。

安心感の輪の上半分では、「冒険に出ていいのか」

下半分では「養育者のところに戻っていいのか」を見ています。

養育者の様子がおかしいと「大丈夫じゃない」と子供は判断し、行動が制限されます。

 

例えばすべり台で遊ぶたびに「落ちないで!気をつけて!」とガミガミ言っていたら、子どもはすべり台で遊ばなくなるかもしれません。

「上半分が制限された状態」です。

「もうすべり台で遊びたくない」と、実際とは違うことを言うかもしれません。

 

養育者に甘えようとするたび邪険にされていたら、甘えたいけど甘えたくないフリをするかもしれません。

これが「下半分が制限された状態」です。

制限されていると、子供は本当の気持ちとは違う行動を取ってしまうことがあります。

 

養育者は安心感の輪を制限しないようにする必要があります。

そのためにはシャークミュージックをコントロールし、子どもの感情に寄り添うことです。

⑤制限された「両手」

いつでも:子どもより大きく、子どもより強く、子どもより賢く、そして、優しい存在でいること

できるときは:子どもの欲求に答えよう

必要なときは:毅然と対応しよう

この3つが両手の役割でしたね。

この3つのバランスが崩れると「制限された両手」になります。

制限された両手には3つのパターンがあります。

厳しすぎる態度

例えば「毅然と対応しよう」ばかりが度を過ぎた時、厳しすぎてしまいます。

例:いつもガミガミ怒ってばかりの養育者

弱すぎる態度

「優しい」が度を過ぎると弱すぎてしまいます。

例:「言うことを聞いて。お願い」と懇願する養育者

気持ちが離れた状態

両手の役割を放棄した状態。

例:子供に対して無関心すぎる養育者

この3つです。

バランスを保つ賢さがないと・・・

Circle of Securuty©2010(北川、安藤、岩本訳、2013) 著作権情報はwww.circleofsecurity.netを参照

こんな感じで崩れます。

注目してほしいのは、厳しすぎる態度と弱すぎる態度は、同じ線上にあることです。表裏一体なんですね。

自分は「厳しすぎる親」「弱すぎる親」どっちだろう?と考えた時、私は「弱すぎる親」だと思いました。

外で「これ買ってー!買ってー!」攻撃を受けると、つい買ってしまうからです。

でも子供に聞くと、むしろ私は怖い親だったのです。

外では周りの目を気にしてあまり怒らないですが、家では普通に怒っていたので。

自分ではわからないものだなと思いました・・・。

 

子供には養育者が必要だけれど、両手が制限されている状態だと子供は頼れる人が誰もいなくて、どうしていいかわからなくなります。

いちばん頼りたい人を恐れるようになり、この状態が続くと養育者にも先生にも、他の人にも助けを求めなくなります。

 

「厳しすぎる親」や「気持ちが離れた親」だと子供が不安になるのはわかりますが、「弱すぎる親」でも子供は不安になるというのはちょっと意外でした。

親は親らしく、強くて大きな頼れる存在であることが必要なんですね。

理想の養育者像

講習のVTRで、とある親子の「安心感の輪」を学ぶ前後の様子を見ました。

学ぶ前:母親がソファに座って紙に何かを書いています。

小学生ぐらいの男の子は「紙を見せて!見せてー!」と大騒ぎ。親は「ダメよ」と言ったり、「このクッション良いわよ」と話をそらそうとしたり。

でも子供は全然落ち着かず「見ーせーてー!!!!」と絶叫。

ついに母親は「しょうがないわね。でも紙にらくがきしないでよ」と紙を見せてしまいます。

学んだ後:母親がソファに座って紙に何かを書いています。

オヤツが置いてあり、母親が書き終わると子供はそれを食べても良いという状況。

母親は「いい?もう一度言うわよ。ママが書き終えるまでおとなしく待っていてね。」と言い聞かせます。

そして、「待っているのつらいわよね。私もつらいわ」と気持ちに同調。

また、「おいで、落ち着かせてあげる」と子供を抱きしめます。

すっかり落ち着いた子供はおとなしくお母さんが書き終わるのを待っていました。

本当に同じ親子かなーというぐらい全然違いました。

母親「以前の私は、子供の言いなりで弱すぎる親でした。

でも今は違います。

親は親らしく頼れる存在でいれば、子供も『ああ、自分は子供でいいんだ』と思い、安心できます。

親が弱いと、子供も不安になるのです。

子供は最近ではほとんどかんしゃくを起こさなくなり、すっかり安定しました。」

この世の全母親が憧れそうな、素敵なお母さんという感じでした。

この堂々としたお母さんの雰囲気は正に「肝っ玉母さん」であり、イマドキのお母さんのイメージである「友達親子」とは全く違いました。

このお母さんも場合によっては友達のように一緒に遊んだりするのでしょうが、基本はやっぱり「親」と「子」らしくあることが一番大事なんだなと感じました。

私もなんとなく今までは、子どもと一緒の目線でキャッキャウフフするような友達っぽい親子に憧れてましたが、安心感の輪を学んだら全然憧れなくなりました。

肝っ玉母さんこそ至高!

 

また、別のお母さんはインタビューで

「私は子供の感情のコップをいつも意識しているの。

例えば私に甘えてくる時はコップをいっぱいにして、溢れさるイメージで抱きしめてあげるの」

という話をしていました。

感情のコップを意識して、溢れさせてあげる。素敵ですね。

まとめ

子供が安心感の輪のどこにいるか考え、気持ちを推察して寄り添い、感情のコップをいっぱいにしてあげる

シャークミュージックを自覚し、輪の上半分と下半分を制限しないこと。

親は子どもより大きく強く、賢く、優しい存在であれ。

時には毅然とした態度を示すことも大切だが、優しさと厳しさのバランスを取って。

肝っ玉母さんは素敵。

 

本来は何回も通って学ぶことなのですが、要点をまとめてみました。

なんとなくでも理解し実践することできっと効果が現れると思います。

頑張ってくださいね。

おしまい。

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